インフルエンザ

パニック発作を起こして救急搬送されたらインフルエンザA型だった話

今回の記事は、タイトル通りです。

ふーさんがパニック発作を起こして救急搬送されたら「インフルエンザA型」だった、という話です。

パニック発作で救急搬送!まさかのインフルエンザA型

去年(2019年)の12月7日夜中に救急搬送されてから約3ヶ月後の3月2日、ふーさんがまたしても救急搬送されました。

前回は、深夜に突然やってきたかなり酷いパニック発作で呼吸するもの苦しくなって、救急車を呼んで近くの救急病院に運ばれました。そして今回は、結果的にインフルエンザA型に感染していたことによる発熱と動悸が原因でパニック発作が起こっていて、救急車を呼ぶことになったというお話です。

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パニック発作から救急搬送されるまで

毎日のように不定愁訴で体調不良なふーさんですが、3月2日の朝はいつもとちょっと違うことを言っていました。

「なんか寒い。冷える。」

ふーさんは常に自律神経バランスが乱れていて、私が暑いと感じるようなときでも寒がる傾向があるので、この日もいつものように寒がってるのかなぁ程度にしか思わず、背中にホッカイロを貼ってあげて私は仕事に行きました。(ちなみに私は毎朝8時頃にふーさん宅を出て、車で40分くらいの仕事場に通勤しています)

仕事中もスマホをすぐにチェックできるようにポケットに入れてるんですが、11時頃にふーさんから「咳すると頭痛がする」「首から後頭部が重い」「腰から足にかけて冷えてる」というLINEが入っていました。

これはヤバいやつかもしれないと思って、午後の仕事を休めるように他のスタッフさんに引き継ぎ作業をしていた12時48分、ふーさんから「微熱が出てる」「おわたーーーー」とのLINEが来ました。

(ここで言う「おわた」は「=コロナウイルスに感染した」の意です。コロナウイルス感染者が増えてきているニュースを見ながら、ふーさんは「これで俺が感染したらもう生きとく自信ないよ、、、」と連日のように言っていたので)

その直後に、さらに追加で「遺言を書いている」というLINEが入りました。

(ふーさんは完全に自分がコロナ感染していて、ってことはもう死ぬに決まってると本気で思い込んでいます。大げさと言われるかもしれませんが、日々を生きるか死ぬかで生きている人にとってはこういう風に思うのは当たり前なんですよね。健常者には理解が難しいところですが、それくらい切羽詰まってるという気持ちを汲み取って、バカにせず、寄り添ってください。)

前回と同じ病院に救急搬送される

仕事場で洋服を着替えつつ、ふーさん母に状態や脈拍を電話で教えてもらいながら、私は車に飛び乗って急いでふーさん宅に向かっていたのですが(もちろん交通ルール遵守)、途中で「救急車を呼んだ」との一報を受けました。

その時点で脈拍190/分とのこと。そりゃ動悸に耐性あるふーさんでもさすがに耐えれないのは当然。

私がふーさん宅まで約500mのところで、ふーさんを乗せたであろう救急車とすれ違いました。

こんな感じで↓、ふーさん家のエリアで救急搬送先になる病院は通常2つ。救急車が右折したらA病院、左折したらB病院。というのがわかる交差点で遭遇。

ふーさん救急車が左折したのを確認、B病院と確信したので、Uターンして(道路をUターンはしてませんw)救急車のあとを追いながらB病院へ向かいました。ちなみにB病院は昨年末に救急車で運ばれたところです。

救急車両に道路を譲らない車が何台もいて、「ふーさんが乗ってるんだー!全車よ、どいてくれーーーーっ!」と心で叫びながら運転していました。

「道路の左側に寄って、緊急車両に道の中央を通らせる。車は一旦停止させる。」

が基本だそうです。(一方通行の道等の例外あり)

減速するか完全停止するか、後方から近づいてきた時、一方通行の道の時、渋滞している時など、状況によって臨機応変に対応することになりますが、基本的には救急車がスムーズに走行できるように道を譲りましょう!

病院で血液、心電図、胸部レントゲン検査

病院に着くと、ふーさん母が救急外来の待合室に座っていました。(ふーさん母が座ってる位置は12月に運ばれた時と同じ。12月のデジャヴです。)

病院到着したのが午後2時過ぎ。
それからしばらく経って看護師さんが「血液検査、心電図検査をして、これから胸部レントゲン撮ります」と途中経過を教えてくれました。

※通常だと血液検査と心電図で終わりなはずですが、時期的にコロナウイルス感染かもしれないので胸写レントゲン検査をすることになったんだと思います。

担当先生からの「インフルエンザA型陽性でした」

待つことさらに1時間ちょっと。ようやく診察室に呼ばれました。担当してくれた先生が、やけに陽気な?テンションの高い?明るい?先生で(別に嫌な印象とかではなく)

「血液検査はね、とくに異常なし。炎症反応が高いのは熱が出てたりしてるからで、別にそんなに心配する必要ないよ。胸写も異常なし。」

とのこと。ってことは、いつものパニック発作がひどくなって体調不良になってたのかな、、、と思った瞬間に

「で、インフルエンザでしたよ」

って。

”なぬーーーーーーっ!!!インフルエンザ!?”

ここ最近、インフルエンザにかかる患者さんが減少してたのでまさかふーさんがインフルエンザとは想像もしてませんでした。

先生「本人にインフルエンザだったって言ったら、めちゃくちゃ喜んでたwww。なんでインフルエンザだったのに喜ぶんだろー。おかしいよそれ、って本人にも言ったよwww」

みたいに、全身を使って身振り手振りでふーさんが喜んでた様子を再現してくれてた先生。

なるほどー、こういう感じの先生もいるのね。と勉強になった瞬間でした。(この件については別記事に書きます。再度言いますが、軽さはあるもののすごく良い先生でしたw)

インフルエンザA型のふーさんと帰宅

その後、さっき私達に説明をしてくれた看護師さんに付き添われて処置室からヨロヨロと出てきたふーさん。上着を着せて、看護師さんにお礼を言って、ふーさん母は看護師さんに案内されてお会計に行き、私はふーさんを支えながら私の車に移動しました。

※前回救急搬送されたとき「ふーさんの靴と上着」を忘れるという大失態をした内容はこちら

助手席の椅子をマックスで倒して、すごくきつそうな様子だけど、どこかしらホッとしていたふーさんが「さっきの看護婦さん、可愛かったなぁ・・・」とポツリ一言。

うんうん、たしかに可愛かった。マスクつけてたけど明らかに絶対にかわいいってわかった。そして何より話し方が柔らかくて丁寧で、最後までフラフラしているふーさんを心配してくれてる優しい看護師さんだった。女の私も好きになりそうなくらい可愛かった。

そしてなにより、ふーさんがインフルエンザと診断された直後にも関わらず看護師さんのことを話すくらいの余裕があることに、私が驚きました。

これまでの経験上、インフルエンザにかかったとわかったら「もうダメ。頑張れる気がしない・・・もう死ぬ。」と完全にネガティブモード全開になってたはず。この変化はすごく大きい!

会計のあと薬局で薬をもらって、3人でマスクしながら、車の窓を開けて換気しながら一路家へ戻りました。

インフルエンザからの10日間

インフルエンザの診断を受けてからの約10日間。インフルエンザに罹患した時によくある「全身けん怠感、頭痛、関節の痛み、腹痛、めまい、、、」

いろんな症状が入れ代わり立ち代わり出現していて、約7日間は寝たきり状態で過ごしていました(立ち上がるのはトイレに行く時のみ)。普通の人だったら、2~3日寝てるとある程度回復して、身体のだるさはあるものの普段通りの生活ができるくらいになりますよね。

でも、もともと自律神経のバランスが崩れていて体力低下しているふーさんは、10日経った段階でも普段と違う倦怠感が続いています。

インフルエンザの診断を受けたのが3月2日(月)だったので、私は火曜日と水曜日は仕事を休んでふーさんの看病をしていました。(職場のみんな、休ませてくれてありがとう!)

お風呂…5日間入らず、夜になってあったかいタオルで身体を拭いて、着替えるだけ
(※実は3日目の夜、ちょっと体調が落ち着いてた時間帯にお風呂に入ってみたいんです。そしたら、その後の体調の悪化たるや。インフルエンザでお風呂はやっぱり入らないほうが良いと改めて感じました。)

食事…お昼は雑炊。夜はうどん。とにかく消化の良いもの
(※7日後から、朝ごはんは普段の「雑穀パン、味噌汁、豆乳ヨーグルト、青汁」になりました)

過ごし方…8日目まではほぼ布団の上。10日目の今日まで外出ゼロです。一歩も外に出ていません。
(9日目からようやくデスクに座れるようになるものの、途中で動悸が出てきて布団に移動。デスクと布団を行ったり来たり)

インフルエンザA型と診断されて安堵した理由

帰り道、ふーさんは何度も「インフルエンザで良かったぁ・・・・」と言っていました。その理由は、

”コロナウイルスに感染したと思い込んでいたのがインフルエンザだったこと”

“体調不良なのが不定愁訴とかではなく、れっきとした病気と診断してもらったこと”

この2つ。

ここ数年ふーさんは毎日本当にさまざまな不調に苦しんでいて、でもそれは病院に行っても治るわけでもなく、検査で数値として診断がつくわけでもなく、理解されることのない症状との戦いをしているので、こうやって「検査でハッキリと診断される病気」ということで安堵するんです。

なぜなら、インフルエンザには治療法があるからです。

不定愁訴には「これ!」という決定的な治療法はない反面、インフルエンザならイナビルやタミフルのような薬でウイルスをやっつけることができるのがわかっているので、安心できるだろうなぁと私も思います。

【余談】ふーさん、もしもの為に遺言を書く

救急車を呼ぶ1時間前。完全に自分がコロナウイルスに感染していると思ったふーさんは、もしものために遺言を書いていました。

書いている相手は、「私」、「ふーさん母」、「ふーさんの2人の娘さん(離婚後、約4年間会えてません)」、「小学校からの親友」の5人宛て。病院から自宅に戻ってきて読ませてもらったんですが、あまりの切なさに涙が止まりませんでした。。。

そして遺言を書いているうちに、どんどん気持ちまで落ちていって具合が悪くなってきて、動悸もひどくなっていました。

普通の人なら体調が悪くなっても遺言を書くなんてことはまずないですよね。でも、パニック発作で「これって、、、心臓病?突然死するやつ?このまま死ぬんじゃない?」という状態を何度も体験しているふーさんは、「死」というものが常に自分のすぐ近くにあるような感じです。

パニック発作を経験したことが無い私には到底理解することができないのですが、大袈裟ではなくいつもこんな心境で暮らさないといけないくらい、パニック障害を患っている人は精神的ダメージ、肉体的ダメージを抱えて生きているんですよね。

今回の学びとまとめ

パニック障害の人は普段からあらゆる不調があるので、いつもの不調なのか、それとも風邪やインフルエンザの症状なのか区別をつけることができず、朝の「微熱と倦怠感」というインフルエンザ疑いを見逃してしまいました。

本人は目の前の症状で不安になっていて自分では判断できないだろうし、同居してる私がもっと注意して観察しておかなきゃいけなかったなぁと反省。

とくにここ最近は「コロナウイルスに感染してるかも?」と毎日不安に過ごしているはずなので、毎朝熱を測って、いつもと違わないかしっかり様子を見て、必要であれば病院を受診する(救急車は緊急時以外に利用するものではないのは重々承知しているので)。

”不安が不安を呼んで動悸が強くなる”

という状況からいかに不安を取り除いてあげられるか。「どんどんとネガティブな心境に陥る」スパイラルを止めるために、安心させられるような言葉をかけられるかは、周りにいる人の接し方が大切だと思います。

とは言っても、「大丈夫だよー」という根拠のない言葉もダメ。

なぜなら、無責任な発言するなと逆に怒らせることになるから。そのためも、適切な対応をできるように常にサポート側も学ぶ姿勢が大切!ぜひ、サポートする側の方たちも「安心させる言葉、行動」を意識してみてください!

以上、長文を読んでいただきありがとうございましたm(_ _)m

パニック障害になる人は、まじめ、知識豊富、妥協を許せないようなタイプの人が多いイメージ。その人を上回る知識をつけるのは並大抵なことじゃない。自分の本気度が試される!
ABOUT ME
まーさん
福岡県田舎在住の自由人 ふーくんと猫をこよなく愛し、家業を手伝いながら気ままに生きています。実は私自身が難病患者です。 全国規模のTVに出演経験有りの地元じゃ有名人 胸は無いけどハートはボイン女子

POSTED COMMENT

  1. ひろ より:

    初めまして^^

    偶然ですが、福岡在住でパニック障害でベンゾを飲み断薬した「ひろ」と申しますm(__)m

    これまた偶然ですが、お友達に同じ福岡でパニック障害でベンゾを飲み断薬した「ふみさん」がいます(笑

    久しぶり(3年ぶりくらいかな)にブログランキングをサーフィンしてたら、紹介欄に見たことあるよう

    な人が写ってるやん・・・・

    まだ内容を全部読んだわけではないのですが、まーさんとふーさんのいい感じの関係が漂ってますね。

    ふみさんはブログではきっつい体験もサラっと書くので、笑って読めるんですがまーさんの記述を読ん

    で結構大変だったんだと思った次第です。。

    ふみさんにコメント書こうと思ったのですが、読ませていただいたまーさんにしました、これからもお

    二人がいい関係であられますよう願っています!!

                                   ひろ

    • まーさん より:

      >ひろさん
      コメントありがとうございます!はじめまして!
      (と言っても、ふーさんブログでひろさんのコメントは拝見させていただいていたので、私にとっては初めましてという感じではありませんがw^^)
      ひろさんからのコメントに、ふーさんと「おおおお!ひろさんだっ!」と歓喜しました。

      ひろさんが仰るように、ふーさんは自分の体験をサラッと書いてきていますが、私から見ると「よくこれだけ耐えて生き抜いてくれたな、、」と思うシーンがたくさんありました。
      このブログでは、闘病している当事者が言わないような(言えないような?)ことを、そばにいる第三者の視点で思うことを書いていけたらいいなぁと思っています。

      ひろさんは体調いかがでしょうか?台風は大丈夫でしたか?変なお天気が続いていますが、ひろさんもどうぞご自愛されてお過ごしください!
      つい数日前から、頻度を上げて記事を書いていこうと思っていた矢先のコメントだったのでモチベーションが上がりました^^ありがとうございました!

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