パートナー目線

パニック障害&不眠症の彼に「寝る前マッサージ」したら睡眠の質が改善した話

相方ふーさん(パニック障害発症→投薬→減薬→断薬→現在は自宅で療養中)は、ここ数年間で熟睡できた日といえば数える程度、今でも夜中に何回も目が覚めているような状態が続いています。

今回は、そんな睡眠障害に悩まされているふーさんにしている「寝る前マッサージ」の効果や意味についてご紹介したいと思います。

メンタル疾患の彼は睡眠障害

すいません。冒頭で「毎晩しているマッサージ」と書いていますが、ちょっと言い過ぎました。私が疲れている時はめちゃくちゃ簡易版のマッサージしかしていません。

そして、マッサージと書くと「なんか、、、エロい話?そっち系?」と妄想する方もいるかもしれませんがそんな不毛な内容ではないのであしからずです。ほぼ真面目な内容となっていますので、老若男女問わず、ご心配なく読み進めてください!

(※私は精神疾患を改善させるためには気持ちだけでなく「身体のコミュニケーション」がとても大切だと思っています。そういう行為をひとくくりに「エロ」ってとらえないでくださいね!それでは本題です↓)

パニック障害やうつ病と診断されている方のほとんどが、多かれ少なかれ不眠症で悩まれていると思います。

私のパートナーふーさんも長い期間「眠れない夜」に苦しめられてきましたし、今でも「ぐっすり眠れたぁ!」なんて爽快な朝を迎えることはほぼゼロです。たまーに、年に1回くらいの頻度で「なんか、、、いつもよりも眠れたかも」と言うこともありますが、そんな奇跡のような日はめったに来ません。万年睡眠障害が続いていました。

睡眠改善方法は知ってる。でも・・・

ところで。不眠症の改善方法をネットや本で調べると、「朝は決まった時間に起きる」「太陽を浴びる」「適度に身体を動かす」「カフェインを摂らない」「寝る90分前にお風呂に入る」「夜にスマホやPCを見ない」「寝具やパジャマの質を良くする」など色々出てきます。

たしかに、こういう事をひとつひとつをクリアしていくことは大切だと思いますし、日々の積み重ねが睡眠の質向上につながるのもよくわかります。

でもですよ。でもですよ。メンタル疾患を抱えている相方ふーさん曰く

「そんなの百も承知だよ!言われなくても知ってるよ!そんなのできるんだったらとっくに治ってるよ!こちとらそれがやりたくでもできないんだよー!」

と声を荒げています。

わかっているけどできないという現実

不眠で苦しんでいる人なら改善策をネットや本でたくさん調べているはずだし、知識をたくさん持っていますよね(ふーさんも検索の鬼なのであらゆる文献や専門家の意見、本などで勉強して知識は豊富なタイプ)。

でも、そばで見ててよくわかります。その簡単なHOWTOを実行できないくらい身体が動かないんですよ。

もともと目覚まし時計よりも先に目が覚めて、5時台から活動し始めていたふーさんなんですが、パニック障害になってからの睡眠の質はすごく低下していたそうです(私がふーさんと出会う前の話も含めて書いていきます)。

パニック障害の診断を受けたあと、薬を飲みながら過ごしていた頃の睡眠は「眠れるけど睡眠が浅い」「脳が休まっていない」「寝汗がひどい」みたいな感じだったそうです。もしくは、大量のアルコールを飲んでごまかすように意識を失うように寝ていたそうです。ん??アルコール!?

向精神薬とアルコール、絶対やっちゃダメな組み合わせっ!(汗

※アルコールについても別記事で書きたいと思います。

眠れない→不安になる→余計眠れない負のループ

私がふーさんと知り合ってからの様子といえば、減薬中や断薬後は朝まで一睡もできない日々が続いたり、1日2時間くらいしか眠れない、入眠ができない、夜中目が覚めたらそれ以降まったく眠れない、寝た感じがしない。。。

今まであらゆる症状で苦しんでいる姿を見てきましたが、その中でも一番辛そうだったのが「睡眠障害」です。眠れずにきつい、、、という言葉を何度も何度も聞いてきました。(もしかしたら、本人は違う症状のほうがしんどかったかも知れませんが(・・;)

眠れないから、日中のパフォーマンスが落ちる。胃腸が悪くなる。夜みんなが寝静まったあとは、一人で悪いことばかり考えて不安になる。治らなかったらどうしよう、このままもっと悪くなったらどうしようと怖くなる。周りは寝てるから発作が起きても我慢する。フラフラの身体でも人と同じことをしなきゃと無理して日中を過ごす。夜になるとまた眠れないかも。。。

という負のループに陥ります。

仮にふーさんが「寝る90分前に40℃のお風呂にゆっくり浸かってみる」みたいな睡眠の質改善方法を試したところで、ほぼ意味がなかったと思います。いや、お風呂にゆっくり浸かるということですら、発作が起きたらどうしようという不安にしかつながってなかったです。

※以前と比べて睡眠の質がよくなってきた今でも、ふーさんにとってお風呂は決して気持ちが良い行為ではないです。お風呂はリラックスするというよりも、身体をあっためるために無理してでも入るものという感覚です。一人で入って動悸が出たらどうしよう、めまいがきたら、という怖い場所です。なので、私達は今でも一緒にお風呂に入っています(エロ目的ではないですよ!)

マッサージは心と身体の「手当て」です

マッサージ用クリームとマッサージ棒私が使ってるシアバターとオカリナ型マッサージ棒。ふーさんの足があまりにも細くて骨皮筋男みたいに見えますが遠近法のせい。(私の肉をあげたい)

なんだか話がズレてきました。要は、世の中で良しとされている方法っていうのを闘病している当事者はすぐに実践できないということです。それができるくらいなら治ってるのも同然だ!とふーさんはよく言います。そりゃそうだ。そんな簡単なお話じゃないんだ。

ということで、体力がすこぶる低下していて、動くことも怖い、でも睡眠の質を上げたいというふーさんに効果があると思うのが今回紹介する「マッサージ」です。前置きが長くてスミマセン。

睡眠向上で効果があったのがマッサージ

体調が悪くなってから、ふーさん自身も体調改善のためにあれこれと努力を重ねています。枚挙にいとまがないほどに世の中で良いと言われていることはたっくさん試してきました。それでも不調が続くのがこの自律神経が乱れた人の苦しさなんですよね。良くなるための決定打がない。何をしても睡眠の質がよくならない。

そんな中、唯一と言っていいほど「あーー、効果がなんかありそうだな」と思えたのがマッサージでした。(※ふーさんの日々の努力の積み重ねがあるからこそのマッサージ効果だと思っています)

ちなみに、一緒に生活するようになって数年、喧嘩してる日以外はほぼ毎晩ふーさんのマッサージをしています。

※たぶんこう書くと、私のことを「すごい!」とか「優しいですね!」と思われる方もいそうなので説明させていただきます。私自身はまったくすごくないのです。マッサージ中にウトウトして寝っかぶったり、すっかり忘れて骨折してる足の指をゴリゴリ押したり、ふーさんのコルチゾールをぶりぶり発生させております。申し訳ない。

マッサージはいいことだらけ

ところで、私のブログを読んでくださっているのは、パニック障害や自律神経失調症などを患っている当事者さんだけではなく、そのご家族や恋人、友達、知人の方だと思います。そういう、当事者「以外」の方に是非お伝えしたいのは

「眠れないときにはマッサージしてあげてください」

です。私自身、ふーさんの症状を完全に理解できてるわけでもないですし、どれくらい苦しいのかわかっていないです。目をつぶって5秒で寝る私には、一睡もできないふーさんの辛さがどれほどのものかなんて「わかるよー!」とか気軽に言えません。

でも、ふーさんがきつそうなのはわかる。そして、不安な気持ちで日々過ごしているのもわかる。そういう人が欲しいのは「わかろうとしてくれる存在」なんだと思っています。

昔と比べて動けなくなった自分。前みたいに元気じゃない変わっていく自分。精神病になってまともな思考ができなくなって、時には感情コントロールできずに怒ってしまう自分。

そいう普通じゃない自分のことを、いつか嫌いになるんじゃないか。邪魔になるんじゃないか。生きてる価値がないんじゃないか。という風に、どんどんネガティブな思考になっていくと思うんです。だからこそ、病気の辛さはわからなくてもいいけど、わかろうとしてくれてたり、自分のことを大切に思ってくれているのか、ということを確かめたいんじゃないかと思っています。

だからこそのマッサージなんです。

どれだけ「あなたのことが大切なんだよ」と言葉で伝えても、疑心暗鬼になっている状態だと伝わらない。だからこそのマッサージ。

「痛いの痛いの飛んでいけー!」ではないですが、辛いのが減りますように、楽になりますように、少しでも眠れますように。そういう気持ちをこめて、足とか頭とかをさすってあげてください。

マッサージするときは「手当て」を意識する

ちなみにマッサージなんてしたことない!という方へ、マッサージ方法のアドバイスはたったひとつ、

「心を込めてさすってあげる」

です。

何のオイルを使えばいいとか、足のマッサージの仕方とか、いろいろ細かい方法を挙げればキリがないのでまた別の記事で書くとして、とにかく難しいことを考えずに、足とかお腹が冷えてるようだったら湯たんぽやホッカイロであっためてあげて、手足の末端から心臓に向けてゆーーーっくりマッサージしてあげてください。

眠れなくっても仕方ない。でもマッサージの間だけはほんの一瞬でも身体の力が抜けるように、じっくりゆっくりマッサージ。

慣れるまではぎこちなかったり、力加減がわからなかったり、どうしていいかわからないかもしれません。それもまた一興。続けていくうちにきっと相手の心地よい感覚がわかってくるはずです。私も最初はどうマッサージしていいのかわからずに戸惑ったんですが、じっと相手の表情を見てるとそのうちわかります。

小さい頃に親にしてもらった「手を当ててヨシヨシしてもらう」ような、そんな優しさかなぁ。目の前にいるこの大切な人は、今は病気に怯えて苦しんでる小さな子どもなんだ、と思って大切に大切にマッサージしてあげてください!

マッサージについてのまとめ

今回のマッサージについては以上となります。

そして冒頭で少し書いていた内容ですが、メンタルが弱っているときに求めるのが「安心感」だと思っています。変に病気について難しい話をしようとしても、相手が「病気だから特別視されている」と違和感を覚えるかもしれません。それよりも、その人の負担にならない程度に、なんとなーく一緒の空間で時間を過ごしてあげたり、話を聞いてあげたり、今までと変わらないというスタンスで接してあげたらきっと安心できると思います。

必要以上のことを押し付けなくていいです。ちょっとずつちょっとずつ、お互いが無理して気疲れしないように「普段の感じプラスα」です。

とにかくクドいですが、安心してもらえる雰囲気作りをしながら

※といいつつも、疲れてるときはマッサージ中にねっかぶってる私です。

↑のメッセージは、みなさんに言っているようで実は自分への叱咤でございます。なぜ横でふーさんは眠れずに苦しんでるのに、私は爆眠をできるのか。。。ふーさんの眠気を私が奪ってるんじゃないかとすら思います。私もまだまだサポーターとしてできることがある!

今後もみなさまにとって有益な情報をお伝えしつつも、むしろみなさまからのいろんなご意見や、アドバイスなどを教えていただきながら、私自身も精進したいと思っております。読んでくださってありがとうございました。みなさまに少しでも穏やかな夜がきますように☺️

ABOUT ME
まーさん
福岡県田舎在住の自由人 ふーくんと猫をこよなく愛し、家業を手伝いながら気ままに生きています。実は私自身が難病患者です。 全国規模のTVに出演経験有りの地元じゃ有名人 胸は無いけどハートはボイン女子

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