闘病記

初めてのパニック発作と救急車と私~その1~

2019年12月7日の深夜23時00分頃。
個人的に歴史改まる日のスタートとなりました。

人生で2度目の大発作。それがきっかけで今回はこのような記事にしてみました。

初めての発作は、2007年5月。GW最終日の深夜2時。1日続いた胸部の痛みが気になり、激しい動悸と発汗、、、頭の中に駆け巡る「死」という恐怖。
今回はその時の話と、「救急車呼んで!」の事を書いてみたいと思います。

意外と知らない”パニック発作”と”パニック障害”の定義

このサイトに来られる方は、既にパニック発作を起こしたり「パニック障害」と診断を受けた方が多いでしょうけど、ここでは一度「パニック発作」と「パニック障害」の定義について、少し簡単に書いてみます。

パニック発作とは

簡単に言うと、「症状」の総称という認識で良いです。自律神経失調症の症状と混同されやすいですが、「パニック発作」は瞬間的、、、つまり読んで時の如く”発作的”に発生する症状の事で、慢性的に1日中続いたり、日替わりで不定愁訴がある事とは少し違います。

下記の13の身体症状や精神症状の中で、少なくとも4つ以上の症状が現れて、併せてその発作が急激に始まり、数分以内にピークに達するものを「パニック発作」を呼びます

パニック発作の主な症状

1、動悸、心悸亢進
2、発汗
3,身震い
4、息切れ
5、窒息感
6、胸痛
7,嘔気(おうき)
8、めまい
9、現実感喪失
10、コントロールを失う恐怖
11、死の恐怖
12、異常感覚(うずき感)
13、冷感、熱感

日本精神神経学会のHPを参考にしました

私の場合は、1と2と3と6と9と10と11と13あたりが得意な症状です(笑)。

パニック障害とは

診断名の総称です。最近では”障害”と言う単語がイメージ悪いという事で、「パニック症」とか「パニック症候群」という名称に変えようという動きもありましたが、いつの間にかほぼ無くなりましたね。

上記で説明した「パニック発作」の症状が下記に該当する場合「パニック障害」と診断されます

パニック障害と診断されるパターン

1、短期間のうち(予期しないパニック発作が)2回以上あった

2、少なくとも1カ月の間、次の発作が起こることの持続的不安(予期不安)や発作の意義や結果についての心配、発作が原因による行動上の変化(外出ができなくなる等「回避行動」が典型的)、のどれかがあること

3、(発作の原因が)カフェインなど物質や医薬品、あるいは身体の病気(甲状腺機能亢進症など)によらないこと

※DSM-5には他にもたくさん掲載されてるようですが、ここではこれくらいにしておきます。

※こちらも日本精神神経学会のHPを参考にしました

私がパニック障害の診断を受けたのは、大きな発作が1度あって翌日も不安だったり、急な動悸の発作が続いたりした事を医師に告げた事によるものでした。

初めての”パニック発作”の時の私

私が2007年にパニック発作を初めて経験した時の事を書きたいと思います。

なるべく解りやすいように、その時の状況や私の心理状態なんかも隠さずに書いてみます。

忍び寄るパニック発作の足音

2006年に畑違いの世界へ再就職、時同じくして出来ちゃった結婚、その同時期に大好きだった祖父の他界。それを経て2007年に嫁が出産、時同じくして父も他界(肝硬変からの肝臓がん)。仕事に家事に諸々に人生で一番多忙だったと思います。

しかしながら、特にストレスを感じたり、憂鬱な気分になったりするような事はなく、あれこれありすぎて多忙だな~というのは実感するものの、子供や家族との時間でそれらをリフレッシュ出来たつもりでいました。

実は家庭や子供の事もストレスだと言うことに気づいてなかった
「良いストレスと悪いストレス 間違った認識してませんか?(仮題)」を参照
※現在記事製作中です

この頃にも、日中も軽いめまいや動悸はありました。2004年頃に某大手通信会社のテレコミをやってた頃から、不定期的に全身にムズムズ感があったり、手の違和感や瞬間的なめまいや耳鳴り、飛蚊症等があったと思います。今思えば、当時病院に行ってれば自律神経失調症と診断されていたと思います。

私はこれらを、頭痛薬(ボルタレンやロキソニン)と飲酒によって誤魔化していました。

当然、この2007年になっても症状は消えず、お酒を飲む回数と量は増え続けました。

家族や身内の他界等によって不幸事も続き、また結婚式やおめでたの報告もあったので、お酒を飲む機会が多い状態でした(地域柄もあるのかな?)。
いつの間にか私は、周囲から”酒が強い”という認知をされていました。

兎に角、お酒はかなり飲みました。
常に現実から逃げるように。

逃げて逃げて、たどり着いた先に人生の行き止まりがありました。

GW期間中に連日の暴飲暴食からの胸の痛み

パニック発作を初めて経験する日も、当日の朝から胸部の痛みが頻発していました。「いつもよりちょっとキツいな」と思いながら、GW最終日という事で朝から嫁のお義父さんと、酒を飲んでました。
※出産後初めてのGWということもあり、嫁さんの実家に入り浸ってました。

この頃には酒を飲むのが楽しいというより、不調を誤魔化す為の酒になってたような部分もあったと思います。

夕方くらいまで呑んで、嫁さんの運転で帰宅。胸の痛みはあったり無かったり、いや、、、常にあったのに呑む事や喋る事で誤魔化してましたね。

「明日から仕事だなぁ」と若干憂鬱になりながらも、特に仕事に嫌なストレスを感じてなかった(と思う)私は、長かった久しぶりの連休を満喫したつもりになって、胸の痛みだけは引きずりつつ眠りにつきました。

2007年5月7日深夜2時
人生で初めての「パニック発作」

お酒のせいもあって、24時くらいには眠りについたでしょうか、、、しかしすぐに目が覚めて、胸部の痛みが気になりはじめます。

嫁を起こして「なんか胸の痛みが治まらんっちゃけど…」と不安を訴えました。その時は嫁さんに撫でて貰ったりしたでしょうか、いつもならそれくらいでス~っと眠れるハズなのに、痛みが増してきます。痛みと共に恐怖が頭に芽生えました。

「えっ?もしかして心臓の病気?」とスイッチが入った途端に、脈拍がドンドン上がっていきました。

体感的に120prくらいまで一気に上がったと思います。それと同時にベッドで横になるのも不安になって「ヤバイ!ヤバイ!!心臓がヤバイ!」と半狂乱しながら、リビングへ飛び込みます。時間にして目が覚めてから10分程度の出来事だったと思います。

私の最初のパニック発作は胸の痛みからスタートでした。

皆さんの初めての発作はどんな感じでしたでしょうか?

そしてこの物語は、私がパニック発作を起こした後の出来事『初めてのパニック発作と救急車と私~その2~』へと続きます。

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ふーさん
福岡在住のブロガー パニック障害(症)・自律神経失調・鬱病・自殺未遂,,,etc 数々のメンタル疾患を経て寛解に至ったおっさん 完全完治に向けて発信中

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